NPO祭り_DB001_100選
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壬み生ぶの花田植い︑という鎌倉時代からの風習る︒それは田の神を迎え︑囃る︒かつて人にものをお願いす広島県北は神楽団や田楽などの芸能が密集する地域である︒をしたということである︒この祭りは田植を囃しながら行うことで労働の苦しさを忘れた田﹂が習合したものと考えられして豊作を願う呪術で﹁︑豊作を頼む﹂ということ﹁︒頼みは﹂囃子る際米︑を持参して﹁頼みごと﹂金色の鞍をつけ︑花で飾られた牛が次つぎと壬生神社を出発ハレの日︑手綱を引く飼い主の顔が誇らしげだ︒道中一︑行は道路で田植の模擬演技をみせる︒花田植の田んぼに着けば︑田の神様であるサンバ︵イ三拝︶が総指揮をとる︒サンバイは絣の着物に袴をつけ︑菅笠をかぶり︑ササ︵ラ編木︶を打ち鳴らし田植唄を唄う︒早乙女たちは田楽団の囃子にあわせて横一列になり︑行儀よく苗を植えていく︒水面に映るさかさ鏡がゆらゆら惜しい友達洗い河原で文を参ながらしばしば恋文を交したという︒農作業は機械化し︑効率化した︒これは決して消えてはならない日本の原像だ︒人と人と﹁の頼みあい﹂というよき人間関係も︒し︑行列をなして進む︒今日は名残広島県早乙女に日本の原像をみる重豊穣祈願85実施日/6月第1日曜日場所/広島県山県郡北広島町壬生電話/0826-72-2111(北広島町教育委員会)交通/中国自動車道・浜田自動車道「千代田」IC28暮映

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