NPO祭り_DB001_100選
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鬼き来らい迎ごうみ︒これは中世以降﹁説教節﹂﹁鬼来迎﹂は︑仏教を解りやすく教える仮面地獄劇で︑かつては利根川の下流域にいくつかや﹁絵解き﹂として各地で行われてきた仏教芸能の流れをくむものである﹁︒鬼来迎﹂は広済寺を開山した石屋和尚の発案で︑鬼に追われてさかさ吊りにされ内容は誰にでも理解でき︑あわせてひどく恐ろしく︑不気味︒演者の舞台を踏む音︑戸板をたたく音︑饒鈸の動きもせず観劇︒怖いもの見たさなのだろう︒子らが賽の河原で小石を積んでいる︒そのとき鬼が現れて子らをいじめる︒地蔵菩薩がそれを救う︒これは涙を誘う︒さらにた亡者を観音菩薩が助け︑浄は閻魔大王︑倶生神と奪衣婆が舞台に並ぶと︑幼児を抱えた親がわれ先にと登壇︒奪衣婆が的号泣︒これで﹁疳の虫﹂が治まるのだとか︒卒塔婆に記さ今は佛になりにけり残す苔の下露︒﹂古老がつぶやか上す総九優十しい九心里の浜﹁人が虫住生のむ里と︒﹂いう︑く︑迫力満点︒幼な子ら︑身名ばかり千葉県虫生の里の地獄劇撮影/竹本吉宏重歴非幽疎稀実施日/8月16日場所/千葉県山武郡横芝光町虫生広済寺電話/0479-84-1358(横芝光町社会文化課)交通/JR「横芝」駅下車・銚子連絡道「横芝光」IC11254

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