NPO祭り_DB001_100選
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瀬せ波なみ大祭る︒瀬に打ちよせる荒波のごと早朝4時︑祭りを告げる先太鼓が西奈彌神社を出発︒それが地域を一巡すれば︑さあ瀬波湊の祭りの始まりだ︒ここは北前交易で栄えた日本海の港町︒すぐ北は山形県︒夕方︑街にでれば潮の香りがかすかにんとどんとととよばれる屋台が5基︒着物に白のたすき掛け︑鉢巻き姿の子どもらが太鼓と鉦を打ち鳴らす若︒ものらが木遣を囃す﹁︒おのたりの海を感じさせる練り︒それが一気に濱町の坂を疾走すしだ︒いや︑人生の波か︒家々は御簾をおろして風を通理を楽しむ︒通りを歩けばその様子が透けてみえる︒旅情とはこの祭りをいうのだろうか︒こ鳴るはれは前世の景色なのか︒往く夏朗々の木遣︒これが瀬波﹁の木遣神事﹂だ︒なんだか別の世界に引きこまれたような︑メラン哀しい秋が躰をつつむ︒不思議な空気感をもつ街と祭りである︒の︑夕暮れの︑漁師町に流れる新潟県往く夏はかくも哀しき木遣りの瀬波祭りの終わりに(撮影/木村美津由紀)旅119実施日/9月3日〜4日場所/新潟県村上市瀬波電話/0245-53-2258(村上市観光協会)交通/JR「村上」駅下車・日本海東北自動車道「村上瀬波温泉」IC61風封じ

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