日本の祭りレポート

お山参詣

おやまさんけい

お山参詣1
お山参詣2
お山参詣3
お山参詣4
お山参詣5
DATA
旧暦8月1日を含む3日間
青森県弘前市 岩木山神社
0172-83-3000(岩木山観光協会)
JR奥羽本線「弘前」駅から路線バス  東北自動車道「大鰐弘前」IC
※取材時2017年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

囃子が呼んだご来光

「お山参詣」は旧暦の8月1日に津軽一円の集落から男子が集団で岩木山(1,625メートル)に登ってご来光を仰ぎ、豊作を祈るもの。山の頂上に登ることを西洋人は「征服」といい、日本人は「登拝」といいます。それは日本人が自然を崇拝の対象として考え、人間も自然の一部としてきたからで、「霊峰」という概念は日本特有。
この行事は3日間にわたって行われ、初日は「向山」といい、参詣者はそれぞれの地域の神社で出発のあいさつ。翌日は「宵山」で、人々は団体ごとに隊列を組んで岩木山神社へ。3日目は旧暦の8月1日で、未明に頂上の奥山を目指します。人々は頂上でご来光を拝み、言います。“これでこの1年も元気で暮らせる”と。

【取材・文:苦田秀雄】

概要

津軽地方のシンボルとして古くから親しまれる岩木山。
この山で毎年旧暦の8月1日に行われる「お山参詣」は津軽地方最大の秋祭り。五穀豊穣と家内安全を祈願し、津軽一円の人たちが「サイギサイギ」の声と登山囃子を響かせ岩木山神社に集まります。クライマックスは山頂の御来光。参拝者は朝日に向かって手を合わせます。(国指定重要無形民俗文化財)

⽇本の祭りレポート⼀覧へ

その他の日本の祭り

お問い合わせ
PAGE
TOP