日本の祭りレポート

国府宮はだか祭

こうのみやはだかまつり

国府宮はだか祭1
DATA
2月26日~27日(旧暦1月13日~14日) *開催日は年によって変わる
愛知県稲沢市 尾張大国霊神社
0587-23-2121(尾張大国霊神社)
名鉄電車「国府宮」駅下車
※取材時2010年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

その日、男は神になった

この日、尾張大国霊神社の境内は裸男の渦。この渦のどこかに神男(しんおとこ)(儺追人(なおいにん))がいるのです。彼は万民の1年間の厄災を一身に背負うとか。人々は神男に触れて自分の厄災を神男に移すのです。摩擦熱を防ぐため手桶隊が水を浴びせます。湯気がもうもう。その中のどこにいるのか判別できなかった神男は裸軍団とともに儺追殿(なおいでん)へ投げ込まれました。褌も外れ、全裸。まさに命をかけた役割。
翌、午前3時、全ての厄災を封じ込めた土餅を背負った神男は神職に追い立てられて境外に追放。途中土餅は捨てられ、その場に埋められます。そして国家は平穏を迎えるのです。土餅がどこに埋められたのか、神男と神職以外一切知りません。

【取材・文:苦田秀雄】

概要

国府宮はだか祭の起源は奈良時代にあり、毎年旧暦の正月13日に行われます。厄除けの祈願を込めた「なおい笹」をかかげた数千人のはだか男たちが参集し、午後4時過ぎ、祭の中心的存在である神男がはだか男の群れに飛び込むと、神男に触れて厄を落とそうと凄まじい揉み合いが始まります。この壮絶な揉み合いが祭りの一番の見所です。

※出典:ダイドーグループ日本の祭り

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