日本の祭りレポート

土崎港曳山まつり

つちざきみなとひきやままつり

土崎港曳山まつり1
土崎港曳山まつり2
土崎港曳山まつり3
土崎港曳山まつり4
土崎港曳山まつり5
DATA
7月20日~21日 ※毎年同日
秋田県秋田市土崎港
018-845-2264(土崎港曳山まつり実行委員会)
JR奥羽本線「土崎」駅下車  秋田自動車道「秋田北」IC
※取材時2015年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

秋田音頭と京の雅のコラボレーション

ここには24基の曳山があります。高さは4~5メートル程度ですが、電線がなかった時代は24メートルを超えるものもあったとか。ヤマの前面には囃子場が設けられ、後ろは武者人形。照明を浴びて進む人形の姿は大迫力で風流(ふりゅう)。“じょやさ!(除夜叉)”の掛け声に車輪はギイギイ、キュルキュルと独自の音を出し、あたりには潤滑油のにおいが充満。その音と油のにおいは町内によって微妙に違うといい、それがそれぞれの町内のアイデンティティー。
「港ばやし」が勇壮に、「秋田音頭」の踊り子が闊達。木遣は出発のとき“どーとこどーとこせ はらよいやなー”と気勢をあげ、曳山が動かないときは“これでも行かねば神々たのむ”。何とも粋な祭りです。

【取材・文:苦田秀雄】

概要

国指定重要無形民俗文化財の土崎神明社の曳山行事は、土崎地区の旧町内から20台程の曳山が出され、かけ声と「港ばやし」のお囃子にあわせて勇壮に練り歩きます。
20日は武者人形を飾った曳山が町内を練り歩き、土崎神明社に奉納します。祭りは21日に神事のあと町内に帰る「戻り曳山」で最高潮を迎えます。

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