日本の祭りレポート

矢矧神社春の大祭 にわかと獅子舞

やはぎじんじゃはるのたいさい にわかとししまい

矢矧神社春の大祭 にわかと獅子舞1
矢矧神社春の大祭 にわかと獅子舞2
矢矧神社春の大祭 にわかと獅子舞3
矢矧神社春の大祭 にわかと獅子舞4
矢矧神社春の大祭 にわかと獅子舞5
DATA
5月3日 ※毎年同日
愛媛県今治市朝倉北 矢矧神社
0898-56-2500(今治市役所朝倉支所産業建設課)
JR予讃線「今治」駅下車  しまなみ海道「今治」IC 今治・小松自動車道「今治湯ノ浦」IC
※取材時2017年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

あ、これは人間トーテムポールだ!

村の鎮守のお祭りです。そこに満ちるのは小気味よい太鼓のリズム。まず獅子舞。演目はお祓いの舞「拝み出し」に始まり、雌雄の獅子が舞う「獅子三番叟」、「提婆(だいば)」などと続きます。次は「にわか*」です。出しものは「医者と坊主」「ごんぱち」「身代り地蔵」など。最後は「四継ぎ獅子」です。つまり人間のタテ4段重ね。獅子児は「祝!矢矧神社春の大祭」と記された巻紙を垂らしました。そして、この人間トーテムポールはその場をゆっくりと一周。この間何事もなかったかのように太鼓はずっと、トントコ トトト トン トコト。彼らの身の軽さは造船業で鍛えた躰なのです。
 ある老人がつぶやきました。“わしらの若いころは「六継ぎ獅子」をやってたもんじゃ”と。

【取材・文:苦田秀雄】

概要

今治市朝倉の矢矧神社・春季祭礼では獅子舞と掛け合いによる寸劇「にわか狂言」が奉納されます。愛媛県内に残存する唯一のにわか芸で、獅子舞奉納の途中に周囲を観客に囲まれ上演されます。最後はこの獅子舞のひとつ「継ぎ獅子」が奉納されます。人が人の上に重なり、三継ぎ、四継ぎと差し上げられる獅子の姿は圧巻です。

※出典:ダイドーグループ日本の祭り

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