日本の祭りレポート

二窓の神明祭

ふたまどのしんめいさい

二窓の神明祭1
二窓の神明祭2
二窓の神明祭3
二窓の神明祭4
二窓の神明祭5
DATA
2月第2日曜日
広島県竹原市忠海東町 旧忠海東小学校
0846-22-7745竹原市地域振興部産業振興課
JR呉線「忠海」駅下車  山陽自動車道「本郷」IC
※取材時2020年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

茜雲の瀬戸、巨大な神さま炎の柱となる

神明さんとは天照大神、つまり太陽神のことです。旧忠海東小学校の校庭に高さ25メートルもの神明さんが立ち、その胴体には「モチ」とよばれる大中小のわっかがつけられ、願いの書かれた飾りものが浜風になびいています。全員力を合わせて神明さんを揺すります。神様の練り歩きです。櫓の上では2人の女装青年が太鼓を打ち続けます。瀬戸内が紅に染まってきました。みな炎を手に手に神明さんを取り囲みます。全員が走り寄って点火。それは一気にぼぅと燃えあがり、熱が躰を直撃。真竹のはぜる音、シダの焼ける音で神様は炎の柱となり、あっという間にどぅと崩壊。涙が止まりません。それは太陽の崩落か。自然を畏敬し、太陽を崇めてきた先人たちの想いが胸を衝いたのかもしれません。

【取材・文:苦田秀雄】

概要

二窓の神明祭は、約400年の歴史を持つ火祭り。竹や松を組んで作られた高さ約20メートルの「神明さん」をたくさんの色紙などで華やかに飾りつけます。男衆によって引き回された神明さんは、夕暮れを待って点火され、人々は炎に手を合わせながら1年間の無病息災や火難避け、家内安全を祈ります。

※出典:ダイドーグループ日本の祭り

ドキュメンタリー映像

炎の神明さん ふるさとを照らす~竹原市・二窓の神明祭~ / Futamado no Shinmeisai
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