日本の祭りレポート

花祭り

はなまつり

花祭り1
DATA
11月第2土曜日(小林地区)
愛知県北設楽郡東栄町小林 諏訪神社
0536-76-1812(東栄町役場)
JR飯田線「東栄」駅から路線バス 
※取材時2012年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

神々の世界に“て~ほへ てほへ”と鬼が舞う

冬に向かう時期は自然が衰弱するため、「花祭」は魂の復活を祈願するものです。そこには多くの鬼が登場。なかでも「榊鬼(さかきおに)」「山見鬼(やまみおに)」「茂吉鬼(もきちおに)」が重要で、神事を仕切る「花太夫(はなだゆう)」とともに世襲制です。祭りは「花宿(はなやど)」とよばれる会場で行われます。中には神域の「舞庭(まいど)」があり、中央に土釜が置かれています。舞は土釜を囲んで朝から晩まで続けられます。観客も一緒に踊り、そのひとつひとつの所作には農民の豊穣と健康への強い希求心があふれています。自然環境の厳しさが、生きるための無我の祈りを育んだのでしょう。最後に観客に熱湯をふりかける風邪封じの祈り「湯ばやし」が行われ、祭りは終わります。山奥のそのまた奥の集落の、これは日本文化の深淵を感じる祭りです。

【取材・文:苦田秀雄】

概要

無病息災、五穀豊穣の祈りを込めて行われる「花祭り」。舞庭(まいど)と呼ばれる土間で鬼が舞いながら悪霊を踏み静めます。湯がたぎった釜も用意され、観衆は無病息災を祈ってその湯を浴びます。夜を徹して舞う鬼たち。「テホヘ、テホヘ」という観衆の掛け声とともに、祭りは最高潮へと向かっていきます。

※出典:ダイドーグループ日本の祭り

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