日本の祭りレポート
かたかいまつり あさはらじんじゃしゅうきれいたいさいほうのうだいえんか
“お父さん、お母さん天国でやすらかに”など、花火奉納者の想いをのせて花火があがります。花火にこめた祈りです。祭りでは、花火の成功を祈願する「筒引き」、花火の玉を神社に奉納する「玉送り」などが行われ、最後が奉納花火となります。1尺玉の場合“尺玉、尺玉でございます”、女性アナウンサーの独特なナレーションが会場を和ませます。最後にギネス認定4尺玉の発射。それは玉の直径およそ120センチ、重さ42キロ、上空に直径800メートルの花。圧倒的な世界一。爆発音が桟敷の床を震わせます。破片がバラバラ頭上に落ちてきます。真下で見れば頭上すべてが花火。中国で発明された火薬は諸外国では武器に。日本では花火に。
【取材・文:苦田秀雄】
別名「花火祭り」といわれる伝統の「片貝まつり」は、三尺玉発祥の地として知られた片貝町で毎年9月9・10日に行われ、「筒引き」「玉送り」等の伝統行事や四尺玉の打ち上げなど町中が花火一色になる祭りです。浅原神社へ奉納する花火で、個人や企業が色々な想いを込めて花火を奉納します。
※出典:ダイドーグループ日本の祭り