日本の祭りレポート

川を渡るぼんでん

かわをわたるぼんでん

川を渡るぼんでん1
川を渡るぼんでん2
川を渡るぼんでん3
川を渡るぼんでん4
川を渡るぼんでん5
DATA
2月11日 ※毎年同日
秋田県大仙市大曲地域 花館地区~雄物川~伊豆山
0187-62-3012(大仙市花館公民館)
JR秋田新幹線「大曲」駅下車  秋田自動車道「大曲」IC
※取材時2016年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

そこは神々の白い世界

赤・黄・青色の飾りをつけた「ぼんでん」が町内をまわって雄物川に。大仙大曲(おおまがり)花館地区の冬の風物詩です。「ぼんでん」は次々と舟に載せられ、静かに川を渡ってゆきます。水面に映るのは逆さ鏡。“舟もなぁ~え 新しい はぁ~ 船頭さんも若い、川もなぁ~え 新川 はぁ~初のぼる なぁ~え”「梵天唄(ぼんてんうた)」が流れます。舟はゆっくり対岸に。伊豆山神社への登攀です。一行は深い雪を踏みしめながら“じょやさ じょやさ”の掛け声で登ります。「ぼんでん」は次々と神社に突入。そして激しいもみあい。そこは一気に動の世界。ホラ貝が一段と激しく吹きならされ、「ぼんでん」が拝殿の奥を突いては引くのです。

【取材・文:苦田秀雄】

概要

秋田県大仙市花館地区に江戸時代の嘉永年間から伝わる小正月行事。
当時の花館村の名主斎藤勘左衛門が五穀豊穣や家内安全を祈って始まったとされています。秋田県内には各地で「ぼんでん」祭りが行われますが、川を渡るのはここだけ。カラフルな「ぼんでん」が川を渡る光景は、冬の風物詩として人気があります。

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