日本の祭りレポート

みあれ祭

みあれさい

みあれ祭1
DATA
10月1日(沖ノ島現地大祭は5月27日)
福岡県宗像市 宗像大社
0940-62-1311(宗像大社)
JR鹿児島本線「赤間」駅下車
※取材時2005年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

神秘のヴェールに隠された祭り

波高い玄界灘です。「ここは神話の世界?」「これは幻覚?」。御座舟(ござぶね)を数100隻の漁船が取り囲み、白波をたててグルグル回っているのです。船がゴンゴンぶつかりあっています。これがあの宗像大社の「御阿礼(みあれ)神事」。「みあれ祭」の「阿礼(あれ)」とは神霊が生まれること。古事記によれば宗像3女神とは、天照大神が素戔嗚(すさのお)の剣を噛み砕いて吹き出した霧の中から生まれた3柱の姫神とされています。この祭りは女神たちの年にいちどの逢瀬(おうせ)です。それが沖ノ島の沖津宮(おきつのみや)の多紀理姫命(たぎりひめのみこと)、大島の中津宮(なかつのみや)の田心姫命(たごころひめのみこと)、陸の辺津宮(へつのみや)の市杵島姫命(いしきしまひめのみこと)。その御霊を載せた御座船が玄界灘を漁船団に護られて航行。その距離60キロ。祭祀の内容については一切他言無用!

【取材・文:苦田秀雄】

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