日本の祭りレポート

三吉梵天祭

みよしぼんでんさい

三吉梵天祭1
三吉梵天祭2
三吉梵天祭3
三吉梵天祭4
三吉梵天祭5
DATA
1月17日 ※毎年同日
秋田県秋田市広面赤沼 太平山三吉神社総本宮
018-834-3443(太平山三吉神社総本宮)
JR秋田新幹線「秋田」駅より路線バス  秋田自動車道「秋田」IC
※取材時2019年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

“わたしゃ太平三吉の子ども 人に押し負け 大嫌い”

祭りは神の力の宿る梵天に触れることによって力をいただき、梵天についている護符を奪って霊験を授かりたいとするもの。その奪いあいの激しさから別名「けんか梵天」と言われます。人に押し負けてはならないのです。
各町を回った70ばかりの梵天が“わたしゃ太平三吉の子ども~”を唄いながら神社に集合。そして次々と神社に突進。担ぎ手は暗い拝殿の奥に梵天をつっこみ、護符を奪いあい、押しては引いて、引いては押してをくり返すのです。そこはもう阿鼻叫喚の世界。加減を心得た殴りあいもあちこちで頻発。警官が観察しているのはその殴り方。ニッポンの祭りです。地域の呼吸です。

【取材・文:苦田秀雄】

概要

毎年1月17日に行われる太平山三吉神社の例祭。
五穀豊穣や家内安全、商売繁盛を祈願して各町内会や会社、団体などが梵天(ぼんでん)と呼ばれる依代を奉納します。先陣を競い、境内を激しくもみあいながら奉納することから「けんか梵天」の異名をとります。この日、真冬の秋田は男衆の熱気に包まれます。

フォトムービー

【秋田県】三吉梵天祭 2019年
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