日本の祭りレポート

海を渡る祭礼

うみをわたるさいれい

海を渡る祭礼1
DATA
7月最終土曜日~日曜日
宮崎市 青島神社
0985-65-1262(青島神社)
JR日南線「青島」駅下車
※取材時2011年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

この祭りを取り仕切ってこそ青島の大人

この祭りを取り仕切るのは地域の22、23歳の若者。資金集めや準備から実施まで大人は一切口をはさみません。見事に祭りを終えて一人前の大人として認められるのです。だから彼らは必死。これは青島神社の彦火火出見命(ひこほほでみのみこと)を海にいる妻の豊玉姫命(とよたまひめのみこと)に逢わせる神事です。神輿はあちこちで暴れまくり、神幸は逆にのんびりした「浜下り唄」で進みます。“ここは青島 波紫(しわす)の中に 浮島八重畳 畳かさなるあの大岩根 神の宮居のいしずえよ”。唄を神幸の囃子にしているのは珍しいものがあります。唄には「宮出し」「本歌」「御休み所」「還御」があり、時と場所によって唄い分けられます。真夏の日南海岸に躍動する若者の姿が美しい。

【取材・文:苦田秀雄】

概要

青島神社に古くから伝わり、毎年夏に豊漁や無病息災を願って行われている「海を渡る祭礼」。青島神社の御祭神の御霊(みたま)を神輿に乗せ、氏子の中で22・23才になった若者が、海積宮にお連れする祭りで、「あばれみこし」を中心とした御神幸行列が浜下り唄に合わせ、青島地区を2日間にわたって練り歩く祭りです。

※出典:ダイドーグループ日本の祭り

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