日本の祭りレポート
おわらかぜのぼん
世の中にこんなにも切なく、妖艶な踊りがあったでしょうか?気高く、凛とした空気が漂います。八尾には11の町内があり、それぞれが毎年9月1日から4日の早暁にかけてひたすら踊ります。町内によってその所作と着物、音曲は微妙に異なります。
遠くから地方(じかた)衆の唄、三味線、太鼓、胡弓の音が聞こえ、「おわら」は諏訪まちの石畳をおりてきました。女踊りの反り返り、案山子(かかし)男の勇ましさ、男女の抱きあう悩ましさ。夜の帳(とばり)よ、どうか明けないで欲しい。この一瞬を永遠に閉じ込めて欲しい。この踊りが芸術民謡としてここまで高められたのは、文人・小杉放菴、野口雨情、踊りの若山吉三郎たちの支えもあったのです。
【取材・文:苦田秀雄】
300年以上も越中八尾で受け継がれている民謡行事。ボンボリが連なる古い町並みに哀調を帯びた胡弓や三味線の音色が響くなか、編笠をかぶった男女の優美で艶やかな踊りが風のように町を流します。民謡とは思えない洗練された芸は「芸術民謡」とも称され、見るものを夢幻の世界へと誘います。
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