日本の祭りレポート

中津祇園

なかつぎおん

中津祇園1
中津祇園2
中津祇園3
中津祇園4
中津祇園5
中津祇園6
中津祇園7
中津祇園8
中津祇園9
中津祇園10
DATA
7月20日過ぎの金・土・日曜日
下祇園:大分県中津市大字角木 闇無濱神社上祇園:大分県中津市二ノ丁 中津神社
0979-62-9034(中津市観光課)
JR日豊本線「中津」駅下車
※取材時2023年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

チキチンコンコン 走る文化財

ここ中津で「祇園車」と呼ばれる重厚華麗な地車。塗りや彫刻が施された精妙なつくりにも関わらず、男達に曳かれて街中を勢いよく疾駆するので、別名「走る文化財」。中津祇園は、上祇園(中津神社)・下祇園(闇無浜神社)の総称で、祇園車はいま合わせて13台。鉦・太鼓のお囃子(ジャンギリ)が聞こえてきただけで中津っ子は血が騒いでしまうのです。謡われる木遣り「松前音頭」は北海道松前から伝わったもの。その最後には「若い衆に頼む ハ、ヨーイトナー」の歌詞が。年長者が次の世代頼むぞと祭りの場で堂々と歌い上げるとはなかなか巧みな作戦です。祭りを繋ぐ心意気にあふれた壮年・若者・子どもがわんさかいるのはこのおかげかと。納得です。

取材・文:加藤正明

概要

城下町中津の疫病退散を祈願する中津祇園は、京都・八坂神社の流れを汲み、590年以上の歴史があります。芸能舞台を有する「祇園車」と呼ばれる曳車は、約340年前から出されるようになりました。舞台付きの曳車をチキチンコンコンの囃子と操船の合図で引き回す形態は、江戸期の大坂三郷のダンジリから伝播したとされています。

※出典:ダイドーグループ日本の祭り

⽇本の祭りレポート⼀覧へ

その他の日本の祭り

お問い合わせ
PAGE
TOP