日本の祭りレポート
でまちこどもかぶきひきやままつり
出町には西町・中町・東町があり、祭りではその3町が輪番制で子供歌舞伎を奉納するきまりになっています。小学校3年生から6年生までの子供が振付師の指導を受け、4ヶ月以上にわたって猛特訓。あまりの厳しさに泣きだす子もいますが、彼らは熱が出ても人に迷惑をかけると思い、決して休むことはないとか。振付師は子供らにあえていやな配役を与えるといいます。それは辛さに立ち向かう訓練。本番が終われば皆学校の成績が上がるとか。彼らに台詞の意味は解らないでしょう。でも、彼らは人の台詞までも覚えるというのです。小4の男児が美しい姫(初菊)のシナをつくり、男児が醜女を演じます。これが子供の演技?子供は神様です!
【取材・文:苦田秀雄】
チューリップの産地として有名な富山県砺波市で200年以上継承される子供歌舞伎。出町神明宮の春の祭礼として毎年4月29~30日に行われています。子ども役者が美しい衣装を着て、絢爛豪華な曳山の舞台で歌舞伎を演じます。豆役者は厳しい師匠のもと、2ヵ月以上前から稽古をはじめ祭り本番に挑み、名演技を披露します。