日本の祭りレポート
むらやまとくないまつり
この祭り、始まったのは平成7年(村山市制40周年)とまだ“若い”。村山に生まれ江戸で学問をおさめた探検家・最上徳内が北海道厚岸に神社を建立。その祭りが近年地元に招待されたことに端を発します。テンポのよい江戸前のお囃子、よさこいソーラン(高知発祥で北海道に根付いた)風の踊り、とめっぽう元気。前身の祭りから継承したいくつもの屋台が華を添えます。訪れた2023年の開催は夕立に見舞われたにも関わらず、多数の団体がコロナで中断されていた期間のエネルギーを爆発させるように力強い踊りを披露していました。徳内神社のご神体は最上徳内翁の木像。北方探検を成し遂げた健脚にあやかり、100年200年と歩みを重ねて欲しい祭りです。
取材・文:加藤正明
徳内まつりの「徳内」は村山市生まれの江戸時代の探検家・最上徳内が由来。彼の蝦夷地探検の拠点が北海道厚岸町であり、そこに建立した厚岸神社の「厚岸囃子」が故郷の村山市に伝わり始まった祭りです。鐘や笛、太鼓、掛声からなる囃子手の軽快なリズムに合わせ、鳴子を持った踊り手が力強く、勇壮かつ華麗に特色ある舞を繰り広げます。
※出典:ダイドーグループ日本の祭り