日本の祭りレポート

柳沢の焼け八幡

やなぎさわのやけはちまん

柳沢の焼け八幡1
柳沢の焼け八幡2
柳沢の焼け八幡3
柳沢の焼け八幡4
柳沢の焼け八幡5
DATA
第2土・日曜日
宮城県加美町柳沢
0229-69-5113(加美町生涯学習課文化財係)
JR東北新幹線「古川」駅よりミヤコーバスで「柳沢」下車
※取材時2020年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

“酒呑んで俺たち神様になるんだぁ”

“酒呑んだら俺たち神様になるんだ。柳沢の家ぜんぶ回るんだ。嫁っ子の顔にヘソビ(煤)つけて回るんだ”
これは柳沢集落の小正月の祭り。毎月の天候占いと作(さく)占(うら)*などの行事がまざったもの。呑む酒はひとりほぼ1升。神になった若者20人は家人総出で待つ家に草履のまま乱入。そして家人とまた酒を。神様の手はでヘソビで真っ黒。神様は突然その手をお嫁さんの顔にべたり、べたり。真っ黒い顔になった嫁はこうして集落の一員になるということであり、それは神様降臨の目印。40軒を回り終えた神々は祠に戻り、若者長が御小屋に点火。その煙の流れる方向で作柄を占います。西の方向なら山の恵み、東なら里ということ。
*作占:農作物の豊凶を占うこと

【取材・文:苦田秀雄】

概要

火難避け、五穀豊穣、家内安全祈願の小正月行事。八幡神社の境内に藁と竹を使い御小屋と12束の灯籠を作り、灯籠の燃え方でその年の作況を占います。夜明け前には若者達が家々を回り手桶の酒を振る舞い新婚の家ではお嫁さんの顔にかまど墨を塗り神のご加護を願い、明け方には御小屋に火を放ち一年の無病息災を願います。

ドキュメンタリー映像

酒を食み神になった男たち ~闇夜を駆ける柳沢の焼け八幡~ / Yanagisawa no Yake Hachiman
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