日本の祭りレポート
のとじまこうだのひまつり
この祭りは夏越(なごし)*または虫送り*の行事が起源とされます。ご神木の大松明の芯になるのは樹齢60年の松。高さは30メートル、重さ10トン。ご神木の周りにはシバ800束を縛りつけ、崎山広場に完成したそれは神々しい威厳を放ちます。大松明への点火に先立ち、神輿とサキドラ、カマヒバシ、シンドラ、フジキリ、マーカイ、ハヤシカタ、アトドラという名前のついた7基のキリコが大松明の周りを回り、祭りに勢いを与えます。300人ほどの氏子や観光客が手松明をぐるぐる振りまわし、大松明に点火。轟々たる火が天に燃え立ちます。ほどなく大松明はどうと倒壊。山側に倒れれば豊作、海側なら豊漁という占いなのです。
【取材・文:苦田秀雄】
七尾市能登島で7月に行われるダイナミックな火祭り。男衆が伊夜比咩神社から神輿と大小7基のキリコ(奉灯)を担ぎ出し、広場に設置された高さ30メートルの大松明の周りを練り歩きます。熱気が最高潮に達すると、手松明を一斉に投げつけ、点火。大松明は火柱となって燃えさかり、倒れた方向で豊漁、豊作を占います。