日本の祭りレポート

津久見扇子踊り

つくみせんすおどり

津久見扇子踊り1
DATA
8月最終土曜日
大分県津久見市つくみん公園
0972-82-9521(津久見市観光協会)
JR日豊線「津久見」駅下車
※取材時2012年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

艶やかな盆踊りにみた先祖への畏敬

「津久見扇子踊り」はかつてこの地を治めていた大友宗麟が島津との戦で多くの民や兵を失い、それを弔うために始められたもの。これはもともと津久見市の北部地域の供養の盆踊りで、いまでもお盆の期間中、町内単位で踊られています。その総合版が8月下旬に市内のつくみん公園で催される「津久見扇子踊り大会」です。踊りは「京舞」の流れをくみ、扇子で八の字を描く華麗な所作。これは元来武士の踊りで、所作は出陣の際合わせ鏡で身支度をしたり、戦場で馬の手綱を引いて弓を射たり、斬り合ったり、勝どきをあげる様子だったといいます。そのため、武士は勇ましく、送り出す女性は艶やかに踊るのがよいとされているのです。

【取材・文:苦田秀雄】

概要

約450年前の戦国時代、扇子を用いた京舞の流れを汲む踊りを捧げて、戦死者を供養したのが始まりだと伝えられています。それぞれの団体ごとにそろえた浴衣やハッピをまとった踊り子たちが、櫓の周りで六重もの輪を作り舞い踊る様は、夏の夜に咲く大輪の花のようにも見え、踊りの艶やかさを一層引き立てます。

※出典:ダイドーグループ日本の祭り

⽇本の祭りレポート⼀覧へ

その他の日本の祭り

お問い合わせ
PAGE
TOP