日本の祭りレポート
おたびまつり
この祭りの見どころは、金箔と漆で装飾された豪華絢爛な曳山と子供歌舞伎です。「お旅まつり」の名の由来は、両社の神輿が氏子各町を旅するように渡御することからきています。役者に選ばれた踊り子の家には親類から贈られた幟旗(のぼりばた)が誇らしく立てられ、町衆の心意気がこめられます。曳山で演じる子供らは祭りの期間を通じてぐんぐん技量が伸びるといわれます。最終日にはプロ顔負けの演技をみせるのです。祭りのもうひとつの見せ場は「曳山8基曳揃え」。曳山を曳く“よーら はっすん”の掛け声はユニーク。集結した曳山の群れは壮観。そこでも歌舞伎は演じられ、曳山には灯りが入り、小松の街はますます艶やかな品をみせます。
【取材・文:苦田秀雄】
莵橋神社(うはしじんじゃ)と本折日吉神社(もとおりひよしじんじゃ)の春の祭りとして開催されます。市内で8つの曳山(ひきやま)が展示され、当番町の2つの曳山の上で子供歌舞伎が上演されます。祭りの見所は「曳山八基曳揃え」で、絢爛豪華な曳山八基すべてが一堂に集まる様子はまさに圧巻です。毎年多くの人が訪れる小松最大の祭りです。
※出典:ダイドーグループ日本の祭り