日本の祭りレポート

師走祭り

しわすまつり

師走祭り1
DATA
1月下旬の金曜日~日曜日
宮崎県美郷町 神門神社近辺(迎え火)
0982-59-1600(美郷町南郷支所地域政策課)
JR日豊本線「日向市」駅から路線バス
※取材時2012年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

宮崎の山里に伝わる百済王伝説

天智天皇2年(663)の白村江(はくすきのえ)の戦いで唐・新羅連合軍に敗れた百済王とその家族は日本を頼って畿内に逃れましたが朝鮮半島からの追撃を警戒し船出。そこで時化(しけ)に遭い、日向国に漂着。全員が山奥に逃げ込むも、追っ手に殺害されます。この祭りはその伝説を偲んで父王と家族の年に一度の再会を神事化したもの。
比木神社の祭神福智王が神門神社の父王に再会するため、母、妻、次男、娘を伴い、道中諸々の神事を行いながら道のり90キロを神幸。祭りの最後は神門神社の前の迎え火です。高さ10メートルもの炎の群れは天をも焦がす勢い。最終日の「オサラバ」は王家家族の別離の儀式。里人は土手に並び、顔に煤(すす)を塗って別れの悲しみを隠して“おさらば”と叫び、手を振ります。

【取材・文:苦田秀雄】

概要

師走祭りは、比木神社に祀られている王子・福智王(ふくちおう)のご神体が、父王・禎嘉王(ていかおう)を祀る神門神社まで、年に一度、3日かけて会いに行く祭りです。神門の迎え火は圧巻で、5mほどの杉櫓(すぎやぐら)が立てられ、燃え上がります。親子のご神体が対面した神門神社では神楽が舞われ、村人総出で祝います。

※出典:ダイドーグループ日本の祭り

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