日本の祭りレポート
はっさくさい
この祭りは山都町各町内が竹、杉、ススキ、松カサなど山野の素材を使い、世相を風靡したテーマで「造りもん」を制作し、その技術を競うもの。評価基準は行政への要望・願望を造作物に込め、それがいかに的確でイキイキしているかが求められます。祭り最終日には全町が順番に広場に繰り出し、面白おかしくプレゼンテーションをします。私たちの取材した年の各町の「造りもん」のタイトルは以下のようなものでした。「猛威を奮うウイルスザウルス」「悪行退治」「虎視眈々」「地球環境の崩壊に怒る山神」「とめて!地球温暖化」「通潤橋守護龍」「世界洗浄(戦場)へ!守護神立ち上がる!!」など。
【取材・文:苦田秀雄】
田の神に感謝し収穫の目安を立てる日とされる八朔(旧暦8月1日)の日に、豊年祈願を願って行われてきた八朔祭は250年以上の歴史があります。祭りの目玉は「大造り物」の引き廻し。大造り物は大きいもので高さ4メートルのものなど迫力満点。連合組ごとに、野山に自生する竹やススキ、シュロの皮などを使って技を競います。
※出典:ダイドーグループ日本の祭り