日本の祭りレポート

伊作太鼓踊

いざくたいこおどり

伊作太鼓踊1
DATA
8月28日~29日  ※毎年同日
鹿児島県日置市吹上町 南方神社・大汝牟遅(おおなむち)神社
099-296-2115(日置市教育委員会吹上支所教育振興課)
JR九州新幹線「鹿児島中央」駅より路線バス
※取材時2015年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

神となって太鼓を打つ

祭りは応永3年(1396)、伊作島津家4代島津久義公が二階堂行貞との戦に勝利したときの歓喜の踊りが起源とされます。神社の参道の向うから矢旗を背負った「伊作太鼓踊」26人の一団がやってきます。彼らは長老たちの唄にあわせて一斉に太鼓を打ち、堂々の行進。その音はひとつ!これぞ薩摩男児! 南方神社での奉納演舞が終わり、一団は神社を後にして2日間にわたって集落の40か所で演舞を行います。彼らの肩にかかるのは1キロもの重装備。締めくくりは夜8時、自分の地区に帰ってからの踊りです。地区の人々が温かく迎えてくれるその前で、彼らは最後の力を振り絞ります。その顔は感動と達成感の涙でくしゃくしゃ。

【取材・文:苦田秀雄】

概要

毎年8月28日吹上の6地区の保存会が交代で踊りを南方神社に奉納します。その後、約40カ所を廻り地域の人々に披露されます。起源は1406年、伊作島津家4代城主・久義が二階堂行貞を降伏させた時に考案されたといわれています。腹の底まで響く太鼓の音と軍配形の矢旗が、戦場の武士を彷彿させ、戦勝の踊りと伝えられています。

※出典:ダイドーグループ日本の祭り

ドキュメンタリー映像

楽しくなるまで高く舞え! 〜日置市吹上 伊作太鼓踊り〜 / Izaku Taiko Odori
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