日本の祭りレポート
かめいどかとりじんじゃれいたいさい
武蔵の国、江戸の土地がまだ形成されていないころ、亀戸は亀島とよばれ亀の形をした島でした。その場所がこの祭りのある亀戸香取神社。亀島が亀戸になったのはそばに井戸があったため「亀井戸」となり、今の名前になったと伝えられます。その亀戸香取神社はスポーツ振興の神として多くのアスリートが参拝する神社。ここは東京スカイツリー(634メートル)が見おろす東京の下町。祭りの花形は「こんにゃく神輿」です。それは屋根や胴体がくにゃくにゃと動く、釘を一切使ってない、日本に2基しかないとされる神輿。それは亀戸の祭り人が誇る宮大工の技。彼らにとってはこの神輿があってこの祭りなのです。
【取材・文:苦田秀雄】
飛鳥時代の665年、藤原鎌足により創建されたといわれ、スポーツ振興の神として必勝・合格祈願のため、多くの有名アスリートが参拝に訪れる亀戸香取神社の例大祭。祭りでは日本に二基しかないという屋根、胴体、台座が別々の動きをする「こんにゃく神輿」が東京の下町情緒があふれる亀戸町内を巡行します。