日本の祭りレポート
ぬなくまじんじゃなつまつり おてびしんじ
重さ25キロ、長さ4メートルの大松明3基に神火が順次点けられました。猛烈に燃える大松明をそれぞれを10人ほどの若者が担ぎ、神社の石段100メートルを3時間かけて進む様は圧巻。炎の土石流です。それは神霊の通り道を清めることを意味します。“ほ~らちょいと”の掛け声に、火の粉を浴びながら、バケツの水をかけられながら進む彼らの表情はまさに阿修羅。氏子たちは小松明を手に必死に大松明に近付き、そこから小手火をもらい受け、帰途につきます。彼らはその火で家を清め、無病息災・家内安全・商売繁盛を祈願するのです。夜道を帰る老年夫婦の後ろ姿に小さな家庭の小さな幸せをみました。
【取材・文:苦田秀雄】
神社に太鼓が響き渡り、厳粛な祝詞が奏上されます。火打ち石で起こされた御神火を移した長さ4メートル重さ200キロ強のお手火3体を約150人の氏子衆が担ぎ、頭に水をかけられながら、燃え盛る炎に耐え、大石段を進み拝殿前まで登ります。参拝者はこの神火を家に持ち帰り、無病息災や厄除けの護符とします。
※出典:ダイドーグループ日本の祭り