日本の祭りレポート

大山寺御幸

だいせんじみゆき

大山寺御幸1
DATA
5月24日(3年ごと)
鳥取県西伯郡大山町大山 大山寺
0859-52-2502(大山町観光案内所)
JR山陰本線「米子」駅から路線バス
※取材時2014年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

新緑の山裾を進む平安時代絵巻

この御幸の先頭で燃える炎は天台宗比叡山延暦寺の根本中堂で1200年にわたって燃え続ける火を分火したもの。博労座の広場で法要が営まれ、御幸は800メートルの参道をゆっくり進みます。神輿に座った地蔵菩薩の表情のなんと穏やか、柔らかなことか。新緑が眩い陽の光を受け、住職にさしかけられる真っ赤な傘。猿田彦が威風堂々と、童子が10名よちよちと、白丁の厄年の青年が喘ぎながら神輿を担ぐ、その光景は平安絵巻。大山の人たちは大山があって生活があり、地蔵菩薩(ごんげん様)があって命が守られているといいます。里人の安らかな表情にこの御幸の深い意味を感じます。

【取材・文:苦田秀雄】

概要

平安時代に始まったとされる大山寺の祈願法要。大山寺参道を、古の装束をまとった男たちや稚児、御輿が練り歩きます。最盛期には7基の御輿が続き、総員は300余人であったと伝えられています。昭和13年を最後に中断されましたが、昭和62年に復興。現在は3年に一度、厄年の男たちを中心に執り行われています。

※出典:ダイドーグループ日本の祭り

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