日本の祭りレポート

新庄まつり

しんじょうまつり

新庄まつり1
DATA
8月24日~26日 ※毎年同日
山形県新庄市
0233-22-6855(新庄まつり実行委員会(新庄商工会議所))
JR山形新幹線「新庄」駅下車  東北中央自動車道「新庄」IC
※取材時2012年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

晩夏の陸奥(みちのく)を燃焼させるか 飢饉から歓喜へ

これは未曽有の飢饉によって打ちひしがれた領民を奮い立たせるために藩主が始めた祭りです。その飢饉がいかに悲惨だったかを伝えるものとして接引寺に「まかどの地蔵」があります。いまでも餓死者の供養に地蔵にぼた餅を食べさせる風習が残っているのです。
8月24日から26日、各町は20台の山車を繰り出し、町は祭り一色。25日の「本祭り」は、午前9時ごろ旧新庄城跡の天満宮のご神体が神輿に遷されて、毛遣りや挟箱を担いだ奴、馬に乗った神主、町奉行や徒歩目付、弓組、鉄砲組に警護されて神幸。見どころは囃子と山車とそれに載る人形です。その輝きと艶は陸奥の晩夏を染めあげます。これぞ風流の極み。

【取材・文:苦田秀雄】

概要

毎年8月24日~26日に開かれ、3日間で数十万もの観覧客が集う「新庄まつり」。歌舞伎や歴史の物語を再現した絢爛豪華な20台の山車(やたい)が町を練り歩きます。本まつりでは神輿渡御が行われ、最終日のカモシカを模した「鹿子踊」と「飾り山車」でまつりは幕を閉じます。

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