日本の祭りレポート

聖衆来迎練供養会式

しょうじゅうらいこうねりくようえしき

聖衆来迎練供養会式1
聖衆来迎練供養会式2
聖衆来迎練供養会式3
聖衆来迎練供養会式4
聖衆来迎練供養会式5
DATA
5月14日 ※毎年同日
奈良県葛城市 當麻寺(たいまでら)
0745-48-2202(當麻寺西南院)
近鉄南大阪線「当麻寺」駅下車  南阪奈自動車道「葛城」IC
※取材時2015年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

菩薩たちが練り歩く、それは荘厳にして神秘

今から1015年むかし、悲運の中将姫は継母にうとまれ、29歳で他界。これは姫が西方極楽浄土に旅立つ姿の再現なのです。娑婆堂(しゃばどう)から本堂に向けて長さ110メートルの来迎橋を観音菩薩、勢至菩薩、普賢菩薩を先頭に25菩薩が練ります。小さな中将姫の像を手に、金色の面をつけ、後ろに光輪を配し、二上山に傾く夕陽に向けて歩く菩薩の姿は荘厳の一言。二上山の向こうにあるのは極楽浄土。観音菩薩と勢至菩薩は腰を落として大股で手を振り、他の菩薩たちは両手を胸の前に合わせてゆっくり、ゆっくり練ります。厳かな雅楽が流れ、観客は自然に頭を垂れ、合掌し、自身の極楽往生を願うのです。開催日は中将姫の命日です。

【取材・文:苦田秀雄】

概要

奈良時代、蓮の糸を用い一夜にして阿弥陀仏の極楽浄土を織り上げた中将姫。29歳で往生した姫の命日に合わせ西暦1005年に恵心僧都によって始められた練供養は、全国のお練りの祖といわれます。日が二上山に傾くころ、観音菩薩らが25菩薩を従えて来迎する様は荘厳で、人々は自身の極楽往生を願います。

※出典:ダイドーグループ日本の祭り

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