日本の祭りレポート
しょうないかぐらまつり
湯布院は庄内神楽や由布院神楽など、神楽の里です。地元の人たちは言います。“庄内に神楽が降ってきた”と。いまでは保育園の座、小・中学の座、由布高校郷土芸能部、そして大人の座など12の団体があります。とくに高校の郷土芸能部は全国神楽大会で優勝した経歴も。小学校の運動会でも全校生が神楽囃子をやるのです。子どもたちは日々神楽ごっこをして遊ぶといいます。祭りの日、地域の座を中心に福岡、熊本の団体も加わって朝から夜まで延々と舞われます。とくに印象的なのは子ども神楽です。上級生が下級生を指導するのです。すでに保育園のころから仕込まれたその舞は“おみごと!”の一言。湯布院名物は温泉だけではなかったのです。
【取材・文:苦田秀雄】
由布市庄内町で、毎年11月3日に行われる「庄内神楽祭り」。祭りは平成2年から始まり、庄内神楽の発祥については、安永7年(1778年)に、社家集団による神楽の奉納が行われたという記録があります。庄内神楽は、深山流神楽と犬山流神楽の2つに大きく分けられ、12の神楽座があり、勇壮で荘厳な舞が人々を魅了します。
※出典:ダイドーグループ日本の祭り