日本の祭りレポート

田野辺の天祭

たのべのてんさい

田野辺の天祭1
DATA
8月第3土・日曜日
栃木県芳賀郡市貝町田野辺 高龗神社
0285-68-0020(市貝町生涯学習課)
真岡鐵道「市塙」駅下車
※取材時2021年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

成人式は太陽神に見守られて

「天祭」とは太陽を祀る祭りです。それは山の上や櫓の上などに桟敷を組み、日天・月天・帝釈天・毘沙門天など12天の描かれた掛軸をかけ、風雨順調と五穀豊穣を祈るもの。祭りは「天棚上」で宮司と行人による祈祷があり、「天棚下」では太鼓・笛・鉦が囃します。氏子たちは提灯を手に、“ごーらいごう”のかけ声で「天棚」を回ります。ここでは中学2年になれば大人として認められ、氏子の一員となるのです。それを「書き換え」といい、通過儀礼。彼らは白い下帯に白足袋姿で御嶽山神社に参り、高龗神社で「はだかもみ」を披露。お互いが腰に手を回し、輪になってぐるぐる回ります。その姿、“どうだ、大きくなった俺をみてくれ”と言わんばかり。

【取材・文:苦田秀雄】

概要

市貝町田野辺地区に江戸時代前期から続く伝統的な祭りで、風雨順調、五穀豊穣、家内・地域の安全を祈る風祭として二百十日に近い8月下旬の2日間開催されています。氏子によって天棚と呼ばれる彫刻屋台が組まれ、その中で祭り囃子が演奏されます。初日の夜行う「はだかもみ」は勇壮で、「とちぎの祭り100選」に選ばれています。

※出典:ダイドーグループ日本の祭り

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