日本の祭りレポート
つのやまこしきかぐら
「津野山古式神楽」は延喜19年(919)、津野経高が伊豆から三嶋大明神を勧請して三嶋神社を建立したのにはじまるとされます。演目は「宮入り」にはじまり、「二天」「山探し」「初参り」「幣舞」「手草(たぐさ)」「天岩戸」「折敷舞(おしきまい)」「弓舞」「悪魔祓」「大蛮(だいばん)」「鬼人退治」「恵比寿舞」など。要する時間は8時間。なかでも人気の演目は「天岩戸」と「大蛮(だいばん)」です。前者はスサノオノミコトの乱暴狼藉に怒った姉神の天照大神が天の岩戸にお隠れになり、世の中が真っ暗に。それに困った神々は岩戸の前でアメノウズメのミコトを踊らせ、“なにごとか?”と、でてきた天照大神を外に引きずり出し、世界に光が戻ったとする神話。後者は暴れん坊の神「大蛮」が7つの宝を神様にお返しするという話。
【取材・文:苦田秀雄】
その年の豊漁と豊作を占う祭りで、祭神を慰め感謝し、氏子の無病息災、五穀豊穣、漁獲豊漁などを祈願します。見所は、宮舟と神輿の勇壮なぶつかり合いで、漁師の担ぐ宮舟が神輿を突くと豊漁、農民の担ぐ神輿が逃げ切れば豊作とされています。400年以上の歴史があり、高知県無形民俗文化財に指定されています。
※出典:ダイドーグループ日本の祭り