日本の祭りレポート
まいさかおおだいこまつり
この祭りで目立つのは4つの地区の大太鼓です。直径は2メートルを越えるものもあり、皮は牛の1頭ものの締め太鼓。その張り替えには100万円が必要とか。バチの長さも1メートル。それは野球のバットなみ。本祭り、神事が終わり神輿は氏子地域へ「お立ち」します。目指す先はお仮屋。担ぎ手は烏帽子に白装束の年番町の氏子たち。それに従って進むのが大太鼓。その雄姿は「威風堂々」以外のなにものでもありません。最後は還御です。彼らのサラシには血が飛び散り、太鼓の炸裂音は独特。それぞれの大太鼓は3連の鳥居をくぐり、最後の「5分間練り」。打ち手はもう神憑り状態。この音は彼らの除夜の鐘。
【取材・文:苦田秀雄】
潮干狩りで有名な浜名湖の畔、岐佐神社の例祭。直径1.8メートルを超える巨大な太鼓をつけた屋台が8台あります。バチも巨大で、約1メートル。男達は連日、拳に巻きつけた晒に血が滲むまで力の限り叩き続けます。太鼓屋台が三連の鳥居を勇壮に叩きながら上り下りする場面は圧巻で、本祭りで披露されます。