日本の祭りレポート
にしいやのじんだいおどり
西祖谷は四国の秘境、平家落人伝説の伝わるところ。人口およそ150人。標高1060メートルにある天満神社で奉納されるこの踊りは、菅原道真が雨乞いのため始めたものと伝わります。
踊り手一同はまず頭屋宅の庭で踊り、山の上の天満神社へ向かいます。法螺貝が勇壮に吹き鳴らされ、踊りの開始が告げられます。次に編み笠姿の男性たちが太鼓を打ちながら小唄を唄います。太鼓は直径1メートル、重さ15キロ。男性たちは天狗、薙刀使い、棒振り、獅子、奴、身長ほどの大草履を背負った草履取り、山伏などの役を担当。その周りを20~30人の踊り子たちが輪になり、頭に花笠、扇子を手にして踊ります。曲目は15。
四国山地の、このような秘境に、夢のような世界が展開されている。日本の民俗文化の深淵を感じます。
[取材・文:苦田秀雄]