日本の祭りレポート

山の神祭り

やまのかみまつり

山の神祭り1
山の神祭り2
山の神祭り3
山の神祭り4
山の神祭り5
DATA
1月18日(5年ごと)
山口県岩国市由宇町清水地区当屋宅~鎮守の杜
0827-63-0121(岩国市教育委員会由宇支所)
JR山陽本線「由宇」駅下車  山陽自動車道「玖珂」IC
※取材時2015年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

岩国の山中に原初の祭祀が

この祭りは神社ができる前の祭りの形を残すものとして貴重。当屋の家を出た御神幸は神事の行われる渓谷まで村道をゆっくりと進んできます。囃子は太鼓と笛だけ。笛には音階がなく、それも古態。渓谷にある御神木は沢を挟んで左が樫の「男神(おんがみ」」、右は杉で「女神(めんがみ)」。それらは菰(こも)にくるまれ、いくつもの幣串が刺され、注連縄が張られ、根元の祭壇には鯛と餅が供えられています。祝詞は何度も丁寧に繰り返され、それが終わると渓谷を挟んで鯛と餅を投げあい、その場で焼いて食されます。最後にクジで次の当屋が決められます。それは住民(12世帯)全員参加。観客の目の前での抽選です。逃れられません。

【取材・文:苦田秀雄】

概要

岩国市由宇町北西部の山間にある小さな集落・清水地区で行われる祭りで、5年に一度、五穀豊穣を祈り村人を守る祖霊を森に迎える、古い形式の祭事です。鎮守の森で神木を神と崇めて行われる、簡素で厳かな「奇祭」であるこの祭りは、鎌倉時代から記録が残り、県指定無形民俗文化財に登録されています。

※出典:ダイドーグループ日本の祭り

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