日本の祭りレポート

青柴垣神事

あおふしがきしんじ

青柴垣神事1
DATA
4月1日~7日(最終日が「再生の秘儀))
島根県松江市美保関 美保神社~美保関港
0852-55-5220(松江市観光振興部観光文化課)
JR境線「境港」駅から路線バス
※取材時2010年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

日本の精神が凝縮した出雲神話の再現

「青柴垣神事」は「国譲り神話」の再現です。湯川秀樹博士はこれを“日本の精神が凝縮した祭り”と評しました。出雲には国に関する3つの神話があります。「国引き神話」「国造り神話」と、この祭りで再現される「国譲り神話」です。
4月7日、美保関に高天原(たかまのはら)が出現します。出雲国を天ツ神(タケミカヅチ)の御子に譲ることが決断されるのです。大国主命(おおくにぬしのみこと)に国譲りを献言した事代主命(ことしろぬしのみこと)は、乗っていた船を青柴垣の神域に変化させ、その中に籠もって自決。青柴垣の中で神への再生の秘儀が行われるのです。桜がふぶき、真っ赤な蛇の目にふりかかります。これは神話の故郷の、壮大な神々の物語。決して消えてはならない日本の素、日本の原像。

【取材・文:苦田秀雄】

概要

一年間奉仕する当屋(とうや)を決め、当屋は祭礼前日から同神社の会所(かいしょ)に籠って物忌潔斎に入り断食し、神がかった状態で当屋行事に臨みます。この当屋夫婦を、二間四方の囲いを設け、四隅の柱に榊を立てて青柴垣を飾った二隻の船に乗せ、港内を一周します。そののち、美保神社に参拝、奉幣します。

※出典:ダイドーグループ日本の祭り

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