日本の祭りレポート

盛岡舟っこ流し

もりおかふねっこながし

盛岡舟っこ流し1
盛岡舟っこ流し2
盛岡舟っこ流し3
盛岡舟っこ流し4
盛岡舟っこ流し5
盛岡舟っこ流し6
盛岡舟っこ流し7
盛岡舟っこ流し8
DATA
8月16日  ※毎年同日
岩手県盛岡市仙北1丁目 北上川河川敷 明治橋付近
070-5621-6210(盛岡舟っこ流し協賛会)
JR東日本「仙北町」駅から徒歩7分
※取材時2022年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

舟に乗って煙に乗って極楽浄土へ

城下町盛岡は川の町。堀として城を守るだけでなく人や物資を運ぶ大動脈として幾筋もの川が人びとの暮しを支えてきました。市内中心部にある北上川明治橋のあたりは、その昔、舟橋(舟を連結させた橋)があった所で、5代藩主南部行信の娘「幕子姫」が灯籠を流して亡き人を偲んだことや、後年、ある遊女がこの川で命を落とし供養が行われたことから、お盆の精霊流しが定着したといいます。木や竹で龍頭の屋形舟を手作りし、戒名を書いた御札、飾り物、笹などを乗せて火を放つと、岸から離れ行く舟の仕掛け花火が大きな音を立てはじめます。夕まぐれの盛岡の空へと昇っていく何本もの煙。たとえ明治橋の河川敷にいなくても、今年の舟っ子流しに参加できていなくても、遠くでその煙を見ているひとたちはいます。亡くなった家族、親しかった仲間、みな安らかに。どうぞ私たちを見守っていてください。盛岡の人びとは手を合わせます。

取材・文:加藤正明

概要

盛岡の夏の風物詩である舟っこ流し。 約300年前、法要のため位牌を舟に飾りお供え物を載せて流した事が始まりとも言われ、今日では先祖の供養や五穀豊穣、無病息災祈願、送り盆の精霊送りとして受け継がれています。 各町内会や寺壇が共同で舟を造り、火を灯して北上川に浮かべると、その中に仕込まれた花火が燃え上がり、幻想的な世界が広がります。

※出典:ダイドーグループ日本の祭り

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