日本の祭りレポート

祇園社神幸祭(ガッチ祭り)

ぎおんしゃしんこうさい(がっちまつり)

祇園社神幸祭(ガッチ祭り)1
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DATA
10月23日 ※毎年同日
島根県松江市島根町野波 日御碕神社
0852-55-5720(松江市観光協会島根町支部)
JR山陰本線「松江」駅から路線バスでおよそ50分 県道37号線(松江鹿島美保関線)利用
※取材時2024年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

「ガッチ」がきたぞー

島根町野波は松江半島北岸、目の前に日本海を望む小さな漁村。祭りはそこに鎮座する日御碕神社の例祭です。「ガッチ祭り」の「ガッチ」とは白装束に鬼の面をつけた神の使い。それがあたりかまわず「シッボ」とよばれる藁の棒で人や地面をたたき“、へー、へー”と奇声を発しながら進むのです。祇園社の神様が日吉神社に年一回里帰りする道を清め、人々の無病息災を祈るということ。歩きながら進むことから「徒歩(かち)」がなまって「ガッチ」とも。その神幸をここでは「じんじさん」とよびます。「じんじさん」の道には目の前の日本海で採れた塩が撒かれています。清めです。
 子供らは「ガッチ」の前に後ろにくっつきながらしばかれたり、必死に逃げ回ったり。幼児は恐怖にのけぞりかえり、窒息するのではないかという鳴き声を発します。秋田県の「男鹿のナマハゲ」を思い出す風景です。

[取材・文:苦田秀雄]

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