日本の祭りレポート
しろねおおだこがっせん
この祭りは越後の名将・直江兼続治水の中ノ口川がしばしば氾濫をおこし、両岸の住民に対抗心が生まれ、それが大凧合戦になったのが起源とか。
勝負は幅80メートルの川の両岸から大凧を揚げて相手の糸を切ったほうが勝ち。凧のサイズは畳24畳の大きさで、綱を絡み合わせて水面に落下させ、そこから水の流れを利用してさらに強くからめ、綱を引きあいます。明治44年、これをみたハンガリー帝国のレルヒ少佐は“これぞ武士道合戦”と絶賛。ちなみに、昭和55年、縦19.07メートル、横14.11メートル、重さ35キロ、畳161畳の大凧を120メートル上空で13分間揚げた記録はギネス認定。
【取材・文:苦田秀雄】
信濃川の支流、川幅約80mの中ノ口川の両岸から畳24畳分の大凧を揚げ、空中で絡ませ川に落とし、相手の凧綱が切れるまで引き合います。江戸中期、白根町側が堤防工事の完成祝いに凧を揚げたところ、対岸に落ちて田畑を荒らしたため、西白根側が対抗して凧をたたきつけたことから始まったそうです。
※出典:ダイドーグループ日本の祭り