日本の祭りレポート
いそたけじんじゃしゅうきれいたいさい
祭りの日、11月2日、朝まだ暗いうちから全員集合。ほぼ30人が10人づつの3班に分かれていざ出陣。行列の先頭は「キツネ」で、「おかめ」「ひょっとこ」が続き、最後尾は「ホウキ踊り」。先頭をゆく「キツネ」は神の使者で、正しい人生を歩むようにと、手招きの仕草で“てんてこてん てんてこてんてこ てんてこてん”太鼓と鉦で進みます。最後尾の箒を手にした「ひょっとこ」は人生の厄と地域の穢れを掃き清めるもの。ケアハウスの前で見学するお年寄りには“長生きしてね”とか、子どもには“いい子でいてね”とか優しく声をかけ、丁寧に念入りに家々を回ります。
【取材・文:苦田秀雄】
「五十猛神社秋季例大祭」は40歳を迎える厄年の人達が厄払いのために「ひょっとこ踊り」を奉納する祭りです。「てんてこてん」という笛と鐘の軽快な音に続き、“おかめ”や“ひょっとこ”“きつね”のお面を付けて踊るユーモアたっぷりの「ひょっとこ踊り」は、見る人たちの笑いを誘います。
※出典:ダイドーグループ日本の祭り