日本の祭りレポート
さんじゃまつり
この祭りは4日間にわたります。第1日目の木曜日の夜、3基の神輿に神霊遷しが行われ、2日目の午後には鳶頭(とびがしら)の木遣(きや)り、「びんざさら」、囃子屋台などの行列が町を練ります。3日目の土曜日には100基以上の町内神輿の連合渡御。神輿3基は拝殿の前で装飾物が外され、紅白の布が巻きつけられて、静かに厳かに最終日の渡御に備えます。ここには江戸下町の空気があります。それは温かみがあり、お互いが助け合う組織。それが「三社祭」の精神でしょうか。彼らはいなせでカッコいい。下町浅草に“せいや せいや”の掛け声が響きます。三栄町宮出し神輿の棒先(ぼうばな)を担ぐ筆者を若者たちがさりげなく庇ってくれました。
【取材・文:苦田秀雄】
東京を代表する祭りのひとつ、三社祭は、浅草の街を神輿が勇壮に練り、びんざさら舞など古典芸能の奉納も行われる、江戸情緒が色濃く感じられる祭りです。浅草神社奉賛会事務局長の内田宗孝さんに、三社祭の見どころをお聞きしました。