日本の祭りレポート

岩川八幡神社の弥五郎どん祭り

いわがわはちまんじんじゃのやごろうどんまつり

岩川八幡神社の弥五郎どん祭り1
岩川八幡神社の弥五郎どん祭り2
岩川八幡神社の弥五郎どん祭り3
岩川八幡神社の弥五郎どん祭り4
岩川八幡神社の弥五郎どん祭り5
DATA
11月3日  ※毎年同日
鹿児島県曽於市大隅町岩川 岩川八幡神社
099-482-4459(岩川八幡神社)
JR線「志布志」駅下車
※取材時2022年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

この大男は何者か?

身の丈4メートル85センチ、年齢300歳の大男が腰に刀を差して威風堂々歩きます。その瞳はいかつくもあり、どこかもの悲しくもあり。900年の歴史をもつ祭りの主人公「弥五郎どん」です。6代天皇に仕えた武内宿祢とも調停に抵抗して滅ぼされた隼人の首領ともいわれています。
11月3日午前1時、触れ太鼓が鳴ります。“弥五郎どんが起きっど”の声が響きます。「弥五郎どん」の組み立てが始まります。早朝、巨人が出現。午前中、八幡神社では例大祭が行われ、弥五郎どん太鼓奉納の後、午後1時浜下りが始まります。随行およそ80人。途中、高架下をくぐる際「弥五郎どん」は体をエビぞりにしてイナバウワーを披露。やんやの喝采です。行列には楽隊がついて賑やかに進みます。神社の下では子供たちの武芸大会など、町中祭り一色。
実は「弥五郎どん」にはほかに二人の兄弟がいるのです。それは宮崎県都城市山之口町的野正八幡神社と、同じく日南市板敷の田ノ上八幡神社の「弥五郎どん」。称して「弥五郎三兄弟」。薩摩の人々は中央勢力と果敢に戦った西郷隆盛と「弥五郎どん」をだぶらせているのです。

取材・文:苦田秀雄

概要

約千年の歴史を持つ岩川八幡神社の伝統行事。毎年11月3日の午前1時、ふれ太鼓の合図で伝説の巨人を目覚めさせる儀式が始まると、午前7時、身の丈約4メートル55センチ、梅染めの衣を身に纏い、大小二刀を腰に携えた大男「弥五郎どん」が蘇ります。午後1時からの浜下りは圧巻のひと言。子ども達に引かれ威風堂々と市街地を 練り歩きます。

※出典:ダイドーグループ日本の祭り

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