日本の祭りレポート
かもたいさい
これは町内の東4社と西4社の神社の祭りです。それぞれの神社が総社宮(そうしゃぐう)に神幸を始めます。神社に揃えば大鳥居の前で「お入りの儀」である棒使い、奴の毛槍渡し、獅子舞が奉納。そこからがこの祭りのクライマックス。“おー”という雄たけびをあげながら次々神輿が総社宮に突入。それは年に一度の逢瀬の喜びか。やがて境内では「お遊び」という薙刀、棒使い、獅子舞が舞われ、継獅子の高さを競う芸能が奉納されます。それは巨大なユタン(獅子の衣)に身を包んだ大獅子が神社の屋根に向かって天に天に伸びてゆくもの。最後は“うおーうおー”の掛け声で各社がそれぞれの神輿を高々と持ち上げ、気勢をあげます。
【取材・文:苦田秀雄】