日本の祭りレポート

鹿島の櫂練り

かしまのかいねり

鹿島の櫂練り1
鹿島の櫂練り2
鹿島の櫂練り3
鹿島の櫂練り4
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鹿島の櫂練り7
鹿島の櫂練り8
鹿島の櫂練り9
鹿島の櫂練り10
DATA
(春)5月3日・(秋)10月スポーツの日
愛媛県松山市北条辻 鹿島神社
089-948-6603(松山市役所文化財課・文化財保護担当)
JR「伊予北条」駅下車 西瀬戸道「今治」IC
※取材時2023年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

海の男衆だからこその荒技

鹿島は松山市民にとって海水浴、キャンプなど家族レジャー定番の小島。陸地とは数百メートル程の距離で、その間の早瀬が祭りの舞台です。海上渡御で神輿船に続く供奉警護の二艇には多数の男衆が乗り込んでいて、神様が喜ぶからとわざと船を左右に大きく揺らします。かつては豪快に揺らし過ぎて転覆することもあったそうですが、そこは水軍の血を引く海の男達、高度な技で転覆も回復も自由自在だったとか。いまは櫓で操船できる漁師も減り技術の伝承も難しいことから、「いつかは祭りを陸上で行うことも考えないといけない」とは関係者の切ない言葉。祭りの日、地元の方々は何升も炊ける釜で鯛飯をこしらえます。春の例祭でご相伴に預かりました。もちろん絶品!

取材・文:加藤正明

概要

起源は治承年間(1177年~81年)、河野水軍の出陣に際し鹿島の神前に集結して戦勝を祈願し、凱旋の時の祝勝奉賛が、やがて鹿島神社の神事となったものと伝えられています。先祖の武勇をたたえ昔の遺風をしのぶため、漁船の競漕を試み、櫂練りを演じる風習が伝承されました。船の奉仕者の扮装、動作、掛け声など、すべて古式にのっとった伝統行事です。

※出典:ダイドーグループ日本の祭り

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