日本の祭りレポート

勝岡八幡神社一体走り

かつおかはちまんじんじゃいったいばしり

勝岡八幡神社一体走り1
DATA
10月7日 ※毎年同日
愛媛県松山市勝岡 勝岡八幡宮
089-948-6603(松山市文化財課)
JR予讃線「松山」駅から路線バス
※取材時2012年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

神と人が一体になるとき

10月7日、秋季例大祭の早朝、ここは松山市北部に鎮座する勝岡八幡神社。白い衣に身を包んだ若者らに担がれた7基の神輿が出御。社殿から神門までそれは頭上に高く差し上げられたまま進みます。神輿にはそれぞれ赤、黄、青色などの布がかけられ、とにかく厳か。お旅所での神事が終わればいよいよ「一体走り」です。潮垢離で身を清めた10人の若者は神輿の布と同じ色の鉢巻き、タスキ、フンドシ姿になって出発を待ちます。走順は安城寺、和気、太山寺、和気浜、高浜6丁目。合図一声、出発。一団は100メートルほどの参道を疾走。鈴が鳴らないように上下左右に揺すられることなく、それはまるで宙に浮いているかのごとし。そう、若者らは神と一体に。「一体走り」とは「神人一体」だったのです。

【取材・文:苦田秀雄】

概要

一体走りは珍しい神事で、褌(ふんどし)姿の神守10名程が神輿を担いで参道約100mを走り込みます。神輿を揺らさず美しく走る姿は人を魅了し、松山市無形民俗文化財にも指定されています。一体走り後の安城寺町の川狩りは、褌姿の氏子が地元久万川(くまがわ)で神輿を祓い清める神事。川の汚染で今は専用施設で行っていますが、一目見ようと客が絶えません。

※出典:ダイドーグループ日本の祭り

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