日本の祭りレポート

忽戸の三番叟

こっとのさんばそう

忽戸の三番叟1
忽戸の三番叟2
忽戸の三番叟3
忽戸の三番叟4
忽戸の三番叟5
DATA
7月第2土曜日・日曜日
千葉県南房総市千倉町忽戸 荒磯魚見根神社
0470-44-3581(南房総市観光協会千倉案内所)
JR内房線「千倉駅」からバス「忽戸」下車
※取材時2018年の情報です。変更になる場合もございますので、お出かけの際には事前にご確認ください。

神が舞う、ここは忽戸の港町

江戸中期、忽戸地区大変な干ばつに見舞われ、村人は奈良の春日大社から三番叟を教わりました。忽戸でそれを奉納すると雨に恵まれ、命をつなぐことができたとか。以来これは雨ごいの祭り、命をつなぐ、生きるための舞として大切に伝承されてきたのです。舞は「翁の舞」、「三番叟」、「千載」があり、舞い手は子どもが中心。彼らは師匠から指導を受けます。師匠は尋ねます。“生きていくのに大切なことは?”。彼らは“食べること”と答えます。さらに“食べるのは?”、“お米”、“お米に必要なものは?”、“水”、“水を得るには雨が必要”といった具合です。だから子供たちは「忽戸の三番叟」は生きるために雨を呼ぶ祈りであるということを教わるのです。

【取材・文:苦田秀雄】

概要

昔、房州が干ばつに襲われ、忽戸の村人は、村の氏神・荒磯魚見根神社の本社の奈良の春日大社に雨乞いのお願いに行き、神の能の舞三番叟を伝授され、村の氏神に奉納し干ばつを救いました。以来、忽戸の人々は三番叟を神の舞として崇め、毎年氏神に奉納しています。選ばれた三役は、精進潔斎し、華麗な舞を披露します。

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