日本の祭りレポート
やくもじんじゃしゅんきれいたいさい
これは稲荷神社に合祀されている八雲神社の祭礼で、阿蘇神社、五ノ神社、神明神社、玉川神社、松本神社の合同祭です。祭り前日の土曜日にはJR青梅線羽村駅西口広場にそれら6社の山車が勢ぞろい。それぞれの山車で演奏されるのは粋でテンポのよいお囃子。ひょっとこやキツネなどが独自の演技をみせ、それはお互いがお互いの技を尊敬しあっている印象。
翌日、祭り最後のハイライトは神輿の多摩川渡御です。若者らの担ぐ神輿は川で大暴れ。西多摩の古い文化が流れるこの祭りは養蚕西多摩村の財力を基盤にした文化と、江戸や甲州文化が混ざりあった独自の雰囲気をかもすもの。さあ、桜の吹雪く玉川上水へ。
【取材・文:苦田秀雄】
玉川上水の水源「羽村堰」で知られる羽村市。毎年春になると「はむら花と水のまつり」が開催され、4月第2週の土日には山車や神輿が町を練り歩きます。中でも呼び物は八雲神社の神輿による水中渡御、3基の神輿が桜舞う多摩川を渡ります。市内神社6台の山車が勢揃いする曳き合わせにも注目。多摩川に春を告げる祭りです。