日本の祭りレポート
つやままつり
「津山まつり」は津山3社の秋の例大祭を総称する名前です。徳守神社はこの秋祭りの目的を「崇敬者の幸せを願うもの」としています。こういうおおらかな言い回しはいかにも津山。祭りに参加するだんじりは、県の重要有形民俗文化財が27基、同じく飾り山が21基あります。囃子は津山松平家の陣太鼓にルーツをもつとされるもので、“そーやれ”の掛声に、鉦の“カン カン カン”が呼応。300貫(1トン)超の大神輿は日本三大神輿といわれ、その重厚さは周囲を圧倒。町を疾走するだんじりは極めて芸術性の高い彫物。しっとりした城下町にキラリ光る津山市民の誇りは祭りの随所にいきわたっています。
【取材・文:苦田秀雄】