日本の祭りレポート
まつえじょうざんいなりじんじゃしきねんしんこうさい ほーらんえんや
これは日本三大船神事です。船上での踊り手は舳先(へさき)の剣櫂(けんがい)という男役と、艫(とも)の采振(ざいふり)という女役。これが“ホーランエンヤ”の音頭と囃子にあわせて櫂伝馬踊(かいでんまおど)りを舞うのです。総乗組員55名のうち櫂掻(かいかき)が32名、総指揮者の伝馬頭取、水先案内人の早助(はやすけ)、舵取り役の練櫂(ねりがい)、櫂伝馬船踊りの剣櫂と采振、音頭取、そして太鼓のお囃子軍団。踊りは遭難しかけた神輿船を助けた馬潟(まかた)の漁師が喜びのあまり櫂をもって踊ったことが起源とされます。ゆえに船団の先頭を走るのがいの一番に救助に当たった「いの一馬潟(いちまかた)」。神霊をのせた船は大橋川を遡り、阿太加夜神社に向けて渡御し、24日の「還御祭」で松江城山稲荷に還御します。阿太加夜神社近くの川でみる景色、それはまさに江戸時代。
【取材・文:苦田秀雄】
10年に一度、約100隻の船が繰り広げる日本三大船神事「ホーランエンヤ」。御神霊を船でお運びする渡御祭と還御祭では、五大地と呼ばれる地域の人々が華やかに装飾した櫂伝馬船に乗り「櫂伝馬踊り」を披露。威勢のいい唄、整然と揃う櫂さばき、威風堂々見得を切る歌舞伎風衣装の剣櫂など、一大錦絵巻が繰り広げられます。
※出典:ダイドーグループ日本の祭り